設計事務所とつくる広島の熊野町の古民家リノベーション_螺旋階段取付
2022/12/18
広島の熊野町で工事が進められている古民家リノベーションの現場です。
計画は写真手前の土間を挟んで左側が客席、右側が厨房や作業場など運営者がメインに使用する部屋となります。写真には写っていませんが写真右側の厨房と作業場では大工さんがそれぞれ一人づつバシバシと作業をされています。古民家ということでいざ解体してみると、いろいろなことが見えてきて前向きな計画の変更をしながら作業を進めています。
前向きな計画の変更とは例えば、天井をつくる計画にしていた箇所では既存の天井を少し解体して様子を見てみると、構造体が見ごたえのある構造となっていたのであえて天井をつくるのではなくそのまま構造を見せてしまおうということになったりと、どこを隠してそこを見せるかを検討しながら現場作業をおこなっています。
リノベーションの場合は既存の状態を如何に残して活かしていくか、そして新しいものと如何に上手く融合させて空間全体のデザインをしていくか、至れり尽くせりの計画ではコストが直ぐに底をついてしまいますので、そのあたりを計画中、そして工事がスタートしてからも慎重に検討を重ねて作業を進めていきます。
そして、設計事務所ならではの空間となるようアイディアを絞って絞って計画を進めています。
本日はこの古民家リノベーションの計画の醍醐味のひとつでもある鉄の螺旋階段の取付の確認でした。普段の新築の計画では螺旋階段をまるまる製作したものを取り付けるのですが、古民家特有の窓や障子の高さが低い(鴨居の高さが低い)為、製作したものを搬入するには少し難があった為、できるだけ螺旋階段を小分けにし現場で部材を取り付けれるよう設計をしました。本日の取り付けでは、古民家全体も経年変化による傾きがある為、階段の最終段でもある踊り場はまだ製作せずに、それ以下の段を取り付け、その後現状の寸法をもう一度実測し、製作に入り後日最終段の踊り場のみ取り付ける計画になっています。
古民家の中に鉄の螺旋階段。なかなかの思い切った計画ですが、空間全体が仕上がった際の見栄えが楽しみでもあります。
今回の古民家リノベーションは面積が大きいこと、コストも縛りがある為要所要所的確に手を加える箇所は手を加え、デザインするところはデザインするそして既存を有効活用するところは有効活用するなどメリハリをつけながらの計画となります!!
設計事務所とつくる古民家リノベーションにご興味のあるかたは是非、ご連絡をください!!